中核市サミット姫路宣言

公開日 2000年10月31日

本年4月、地方分権一括法が施行され、わが国は地方分権型社会に向けての新たな一歩を踏み出しました。地方自治体においては、自己決定と自己責任に基づく自主的・自立的な地方自治の確立に向けて、まさに自らの行政能力を問われる時代が到来しました。

今後、中核市は真の地方自治の実現に向けて、円滑な行政運営により着実に実績を積み重ね、更なる権限移譲と地方税財源の安定的な確保に積極的に取り組むと ともに、広域都市圏の中心都市として、都市としての発展はもとより、圏域全体の発展を見据えたまちづくりを進めなければなりません。

同時に、市民との厚い信頼関係の下、確かなパートナーシップを築き、ともに手を携え、互いに連携、協力し合いながら、すべての市民が生涯にわたり安全で安心して暮らし、真の豊かさを享受できるまちづくりを進めなければなりません。

21世紀の都市のかたちを創るために、中核市は地方分権の旗手としての役割を果たすとともに、21世紀の新しい時代にふさわしいまちづくりを進めることを広くアピールするため、次のとおり宣言します。

 

1.中核市は、豊かな市民生活の基礎となる都市の安全・安心を確立し、市民一人ひとりが住み慣れた地域や家庭で生き生きと明るく暮らすことができるまちづくりを推進します。

 

2.中核市は、身近な自然環境から地球環境に至るまで、市民の環境に対する意識の高揚に努め、環境への負荷が少ない資源循環型社会の構築に取り組み、人と環境とが共生するまちづくりを推進します。

 

3.中核市は、それぞれの風土に育まれた固有の歴史や文化を保存・継承し、人々が豊かな感性を持って心豊かに暮らし、新しい文化を育んでいくことのできる個性と風格に満ちたまちづくりを推進します。

 

 

平成12年10月31日
中核市27市 市長一同